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zoom RSS 折々の雑感98 自販機でイチゴを買った話

<<   作成日時 : 2016/02/06 01:47   >>

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 前から気になっていたイチゴの自販機でイチゴを買ってみました。
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 立春を過ぎて暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。先週の土曜日(1月30日)の朝にはこの冬3度めの雪が降りました。
 そんななかでも民家の庭先にほころび始める梅の花やテレビの天気予報に加わりだした花粉情報などに冬から春への季節の移ろいを感じます。
 ビニールハウスのイチゴもまた私が春っぽさを感じる風景のうちのひとつです。
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 自宅からほど近い旧新田町の小金井町や村田町(太田市新田小金井町、新田村田町)の南部あたりは、イチゴの栽培が盛んで、田んぼのなかにイチゴのビニールハウスが数棟建ち並ぶ光景が見られます。
 例年、出荷の時期(12月から5月くらい?)になると、イチゴの赤い実がなる様子がハウスのビニールを透かしてのぞかれるようになります。
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 そうしたハウスと田んぼの間を直線的な農道が通じており、その道の端にイチゴの自販機が置かれています。
 自販機といっても缶入り飲料を販売するようなものとは違います。いわば無人のイチゴ販売所で、小屋のなかに大きな陳列ケースが設置され、そこにパック入りのイチゴが並べられています。陳列ケースは、コインロッカーのような形状で、イチゴのパックが一つずつ入る大きさに仕切られており、それぞれに扉が付いています。扉はロックされていて、お金を入れてボタンを押すとそのロックが解除されて扉が開き、そこからパック入りのイチゴを取り出すという仕組みになっています。
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 イチゴの季節を迎えると、その無人販売所に「いちご」、「営業中」などと書かれたのぼり旗がはためいてイチゴが買えるようになったことを知らせてくれます。
 もちろんイチゴ本来の旬は4月から5月ごろなので、いまの時期に売られているのはハウスのなかで暖房を焚いて栽培されたイチゴなのですが、イチゴの、あの形や赤い色を見ると、やはり春らしい華やいだ感じがします。

 1月最後の日曜日(1月31日)、自転車で近所を少し走った後で、例のイチゴの自販機に立ち寄り、イチゴを買いました。
 1パック600円と少し高い気もしたのですが、たまのぜいたくにと買ってみました。そこで売られているイチゴは「やよいひめ」という品種らしいです。
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 販売所に足を踏み入れた途端、イチゴの甘い香りに包まれます。
 ケースに並ぶパックの中味(入り数や大きさなど)は均一ではなく、少数だが大粒のものや数は多いけれど小粒のものなどいろいろです。色味や形の組み合わせもパックによりけり。どれにしようかとけっこう迷います。結局、数、大きさともに中程度のものを選びました。

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 帰って早速、3粒だけ取り出して食べてみました。完熟ですので、甘くてジューシーでおいしいですね。香りも強いです。 けれど、1パックに12粒しか入っていないので、1粒あたり50円、3粒で150円か、などと考えてしまいます。「高いなあ」と率直に感じる一方で、果たして本当に高いのか? と自問したりもします。

 というのも数ヶ月前に読んだ新聞のある投書を思い出したからです。それは卵の生産農家の方からのもので、ここ最近、卵が値上がりしていることに対して「本当に卵は高いのか?」と問いかける内容でした。
 「物価の優等生」と言われ、長年の間、価格が上がっていなかった卵が、昨年あたりから値上がりしているそうです。新聞(2016年1月7日付朝日「卵値上がり中」)によれば、昨年は最近10年では最高値となり、平成に入ってからは1991年に次いで2番めの高値ということです。値上がりの原因として、えさ代の高騰や生産農家の減少、需要の高まりなどが挙げられるそうです。
 こうした状況に対しての、かの生産者の方の訴えはおおよそ次のようなものでした。数ヶ月前に読んだ記事なので記憶があいまいな部分もあります。

 えさ代は高騰し、養鶏場の維持・管理も含め卵の生産には多大な費用と労力がかかる。コスト高のため廃業に追い込まれる養鶏農家も増えている。そうしたなかで農家の多くはギリギリの状態でなんとか卵の生産を続けている。最近、卵が高くなったと言われるが、1個20円の卵は本当に高いのだろうか?

 こう言われてみれば確かにその通りで、時代が進み、他の商品の物価はしだいに上昇してきたなかで、卵だけが何十年も昔の値段のまま、というのも、生産農家からすれば理不尽に感じられるであろう話です。
 ちなみに上に参照した新聞記事によれば、「消費者物価指数をみると、食料品全体の価格は約45年前の約3.2倍。一方の鶏卵は約1.6倍と上昇幅は緩やか」だそうです。
 よくよく考えてみれば、おいしい卵が安定的に供給され、ごく普通に食べられるのはありがたい話で、1個20円という価格は、むしろ安いともいえるのかもしれません。

 一消費者としては物価は安いに越した事はないのですが、あまりに物が安くなりすぎると、必ずどこかにしわ寄せがいきます。
 長野県軽井沢町で起きたスキーツアーバスの事故では、当のバス会社は国の基準を大幅に下回る価格で仕事を請け負っていた、と聞きました。ツアー会社も格安を売りにしていたようです。
 また、廃棄冷凍カツの横流し事件というのもありました。カレーチェーン会社から冷凍カツの廃棄を依頼された産廃業者が引き取った品物を横流しし、それらがスーパーなどで売られていたことが発覚し騒動になりました。きっと通常よりもだいぶ安い価格で販売されていたのでしょう。
 こうした事故や事件の背景をかんがみるに、その物やサービスの価値に見合った正当な対価は、きちんと支払われるべきだと思うのです。

 ひるがえって自販機で買った1パック600円のイチゴも、ハウスの設備費や暖房のための燃料代、イチゴを育て収穫・出荷するまでにかかる時間と手間などを考慮すると、1個50円という価格もそれほど高いものではない、と思えてきます。数百円でおいしいイチゴが堪能できて、ぜいたくで満ち足りた気分に浸れたのですから、むしろ安かったともいえそうです。
 そんなことをイチゴを口にしながらつらつらと考えました。こうして1月最後の日曜日が静かに暮れてゆくのでした。

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